茶葉の農薬検査・続き

現在、国際的に茶葉の残留農薬の検査対象物とされているのは、主に乾燥茶(水に浸していない茶葉)です。お茶文化の盛んな台湾では、乾燥茶がお菓子や粉茶、料理など様々な製品にそのまま使われており、お湯を注いで飲むお茶だけではありません。そのため、検査も乾燥茶自体を対象としています。

2016年のコーデックス残留農薬部会(Codex Committee on Pesticide Residues, CCPR)において、インド代表が抽出因子(brew factor)を用いた茶葉の残留農薬許容量基準制定時のリスク評価を提案しました。これに伴って、台湾の茶葉改良場でも残留農薬の浸出率についての研究を行い、茶湯を対象とした残留農薬基準を別途制定するか検討しています。

茶の木を植える過程において、台湾で使用が許容されている農薬はいずれも脂溶性であり、茶葉を抽出する過程で水によって希釈されるため、茶湯の中の農薬残留量は、実際には乾燥茶葉の残留農薬検査値よりもはるかに低くなります。検査に合格した茶葉はどうぞ安心してお飲みください。

出典:行政院農業委員会茶葉改良場
台湾農業部:https://www.moa.gov.tw/faq_view.php?id=36

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