茶葉改良場のデータによると、お茶のタンニンやカフェイン、茶葉の中の渋み物質の溶出率は、お茶を淹れるときの「水温」と「浸す時間」に比例します。水温が高ければ高いほど、浸す時間が長ければ長いほど、茶湯の渋みと含まれるカフェインの量も増すのです。水出し茶は低い水温で淹れるため、茶湯がよりさっぱりと甘みのある味わいになります。
人間の口の中には微生物や細菌が多く存在するため、お湯出しか水出しかにかかわらず、一旦口をつけて飲んだものは、できるだけ早く飲み終わらなければなりません。大きなポットに水出し茶を作って、二、三日かけて飲もうとする場合には、水出しが完了した後、先に茶葉を取り出して、飲む分だけをカップに入れ、残りのお茶は冷蔵庫で保存するようにしてください。自作の水出し茶は、無糖で体への負担も少なく、おいしくて健康的です。
三余堂のティーバッグ1個には3gの茶葉が入っていますので、水出し茶を作るときは500c.c.の水で淹れるのがお薦めです。
