テオフィリンとカフェイン

お茶好きの方が最も気になるトピックの一つが、「お茶を飲むと睡眠に影響しないか?」という問題でしょう。実は、お茶を飲むと眠れなくなるのは、茶葉にカフェインの成分が含まれるためで、これはテオフィリンとは異なる物質です。

行政院農業委員会の資料によると、茶葉に含まれるアルカロイドはカフェインが主であり、約2~4%を占めるのに対し、テオフィリンの含有量は0.002%にとどまります。抽出方式によって、茶葉の中のテオフィリンを取り除くことができると巷でよく耳にしますが、カフェインの含有量は変わらないため、睡眠への影響を少なくする効果はわずかなものでしかありません。

 人によって体質は異なるため、カフェインの吸収・代謝能力も同じではありません。ご自身の状況を考慮したうえで、もし睡眠の品質に影響を及ぼす懸念がある場合は、夕方や就寝前を避け、午前中にお茶を飲むことをお薦めします。あるいは、お茶を淹れるときの水温を低めにして、カフェインの溶出を少なくし(80℃以上の熱湯で淹れるとカフェインは比較的溶出しやすくなります)、その後、徐々にカフェインへの耐性を高めてから、さまざまな台湾の銘茶を味わってみてください。

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