冬片茶

「冬片」と「冬茶」は異なるものです。一般的に、「冬茶」は毎年10~11月頃に収穫されます。収穫後に気温が下がると、茶の木は休眠状態となり、春の訪れを待ってまた生長を始めます。四季春はその多くが、標高が中・低程度の地域で栽培されるため、地球温暖化の影響を受けやすく、暖冬のときには、一足早く春が訪れたと茶の木が錯覚し、新しい葉を芽吹かせます。この現象は、通常毎年12月から翌年の1月の間に起こり、この時期に収穫された若葉を「冬片」といいます。冬片は、四季春独特の香りと、しんとした趣ある味わいをそなえています。

四季春は一年中収穫できる茶葉の品種ですが、収穫される季節によって、それぞれ異なった味わいがあります。中でも「冬片」は、高山茶のしんとした趣ある味わいをそなえた、一年中で最も優れた季節のお茶です。三余堂の四季春冬片は、気候環境に恵まれた台湾南投県松柏嶺茶区で収穫された、豊かな香りと繊細で滑らかな口当たりが楽しめるお茶です。

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