大葉種v.s小葉種紅茶

台湾の大葉種と小葉種は樹木の形態によって区別されます。大葉種は小喬木型の茶の木に属し、樹木の形は高く大きく、明瞭な主幹があります。その葉は単層の柵状細胞組織のみで、葉肉は比較的薄く、葉っぱは大きめで、茶ポリフェノールが多く含まれ、発酵度の高い茶類を作るのに適しています。苦みや渋みを抑えるため、紅茶は往々にして大葉種の茶葉を使って作られています。

大葉種で作られた紅茶は、香りと口当たりが濃厚で、台茶18号の紅玉紅茶は、中でも最も優れた茶種です。よく知られたアッサム紅茶、スリランカ紅茶も大葉種紅茶に属します。

小葉種は灌木型の茶の木に属し、木の形状は低く、明瞭な主幹がありません。その茶の木の葉っぱには2~3層の柵状細胞組織があり、葉肉は厚く、葉っぱは小さめです。甘くて濃厚な口当たりを特色とするため、一般的に烏龍茶や緑茶を作るのに適しています。中でも青心烏龍は台湾高山茶の代表的存在です。

しかし、台湾は夏の日差しが強く、気温が高いため、茶葉に含まれるカテキン等の含有量が高く、紅茶を作るのにも適しています。夏に収穫された小葉種茶葉で作られた『小葉種紅茶』は、さっぱりとした香りや濃厚な味わいなどの特色があり、近年台湾の紅茶界はますます多様化が進んでいます。


三余堂の阿里山小葉種紅茶は、阿里山の標高1500メートルに位置する石棹茶区の夏茶を採用して作った紅茶で、お茶好きの皆さんから、非常に好評を得ています。

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