台湾の茶葉の産地は広範囲の複雑な地形に分布していて、茶の木の生長と収穫の回数は、茶の木の種類、温度と湿度、標高の高さ等によって異なります。一般的には、収穫の時期によって、以下のように大別されています。
1.春茶:三月中旬から五月中旬頃まで
2.夏茶:五月中旬から八月中旬頃まで
3.秋茶:八月下旬から十月下旬頃まで
4.冬茶:十月下旬から十一月下旬頃まで
一般に、春茶は香り、夏茶は苦み、秋茶は渋み、冬茶は余韻、と言われ、烏龍茶葉の品質評価においては、従来から春茶・冬茶が夏茶・秋茶に勝るとの認識がありました。しかし、紅茶に関して言えば、夏季の二番摘み(いわゆる「六月白」)の夏茶が品質的に最も適しています。
よって、茶葉の良し悪しは収穫される季節だけで容易に判断できるものではなく、また、人によって味の好みも異なるため、自分の好みに最適のお茶を見つけて、ゆったりと、楽しくお茶を満喫することが最も重要でしょう。
