茶園の管理について

一杯の良いお茶が生み出されるまでには、茶葉生産者による経験の蓄積と、心を込めた製茶作業が欠かせません。しかし、それにも増して重要なのが、収穫前の茶園の管理であり、良好な生葉がなければ、生産者も腕を振るう機会がありません。

茶葉生産者は定期的に茶の木の生長に気を配るだけでなく、茶の木の剪定や施肥、除草など、その他の細々した日常的な作業をこなさなければなりません。スケジュール通りに決まったことだけをやっていればよいというものではなく、茶葉生産者は毎年、異なる気候の変化に応じて、その先の予想判断や運などにより、さまざまな茶園の管理作業を臨機応変に進めていく必要があります。

たとえば茶の木の剪定は、古い枝を取り去ることで、次の時期に育つ茶葉の養分がむらなく吸収され、芽吹きを刺激し、茶の木の生長の頂芽優勢を打ち破ることで、次の時期の茶葉の生長の様子を調節し、評価と予測判断を行います。

また、お茶の生産量の増加や、生葉の品質向上にも役立ちます。雨水が不足しているとき、剪定された茶の木は必要とする水の量が少なくなるため、水分不足の状況に対応して生長できますが、水不足が深刻な場合には、空を見上げてため息をつくしかありません。

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